書き手:紅アゲ
あの甘い夏をもう一度
〜空間編〜
宮内神社の前髪反重力神主、出雲の運転するバンが高速道路に入った。車内での席は、運転席にもちろん離珠。
「離珠が運転できるかぁぁぁ!!!!」
んなワケなく、運転席には出雲のおにーさん。助手席に翔子さん。後ろには、電脳戦機シャリオンと愛原が同じ席で、さらにその後ろでは野村・good-cool・たかしです。
「おにーさん」
「なんですか、翔子さん」
「この車って・・・・おにーさんの?」
「そうですよ」
「このピンク色で地球のマークのロゴがでっかくはいっている車が?」
バンには大きく『あい・○り』と書いてあります。
明らかにアレの車です。とってもきゅーとです。らぶりーです。
「シチューション的にはかなり良いんですけど、このメンバーじゃ即死ですね」
シャオが笑顔で言う。
どーやらシャオ、自分を含めこのメンバーがノーマルじゃないということがわかってるようだ。
「こんなん運転して恥ずかしくないのか?おにーさん」
「007の装備ならついてますよ?」
改造済みだコレ。
多分、タイヤから切り裂き棒がでてきたりして並走している車のタイヤを切り裂く装備もついてるであろう。
きゃつらならやりかねん。
しかし、あいかわらず会話がかみ合ってないな。
「まぁ、いいけど。それより早く着かないのか?」
「多分、2時間か3時間はかかるでしょうね・・・・」
「クレイジーダッシュでは?」
「どうでしょう」
結構な時間だ。鬼霧山は結構遠い。
「おぉ!見ろッ!海だ!」
高速に乗って50分。
野村・good-cool・たかしが窓を指差す。
そこには、青く広がる海が右方向180度を支配していた。
「うわぁー。今度ここ行きません?」
愛原もはしゃぐ。
「あぁ、この世界の海は青いんですね♪」
シャオも笑顔で物騒なことを吐く。
「そういえば・・・今年海に行ってないな・・・・」
翔子も海へ行きたくなってきた。
すると出雲。
「音楽でもかけましょうか。海に似合う曲を・・・・」
左手を動かし、MDラジカセを動かす。
「お、いいねぇ」
「よーーっし!」
自称、海が似合う男、野村・good-cool・たかしは早くもカバンからマイクを取り出した。
こいつ旅の目的が太助捜索だというのにマイマイク(シズラー黒)を持ってきている。
カバンの間からも、予備マイク(ガンバスター)が見える。
「超音波で歌ってやるぜぇぇ!!」
「ボケが単純ですよ。たかしさん」
シャオが、前へ出ようとした野村・good-cool・たかしをばっさり斬った。
ちゃんと説明するが、実際に斬ったワケではない。詳しく↑を言うと、
『キャラを出して出番を増やそうとボケた野村・good-cool・たかしをシャオがダメ出しした』
である。壊のシャオなら本当に斬りかねないので、誤解しないように書いておく。
ていうか何でこんな補足書かないといけないんだ。
「おにーさん。何かけるんだ? ベンチャーズか?」
「ビーチボーイズですよね?」
「加山雄三です」
「「「そっちかいッ!!」」」
こいつらに若大将はさすがにどうかと思う。
翔子「世界一固い物質は?」シャオ「オリハルコン」
とまぁ、その後も車内でシャオリンがゴルゴ13ごっこをしたり(車内でできるのか?)、途中で寄ったパーキングエリアに何故か『ビンタをくらってハワイにいこう・新大阪名物・ドリームカム鶴〜+4、5人だけワァオワァオ』があったりと(わかる人には大笑い)、いろいろと謎なことがあったが、
何とか一行は鬼霧山のふもとまでやってきた。
鬼霧山のふもとには鬼切村という、とことこんおにぎりにこだわりまくった村があったが無視した。
鬼霧山は毒々とした緑が不気味な山でした。
その中の、一本道。
地図では国道という扱いだが、実際には凸凹だらけ土だらけのほっそい道をグイグイとバンが進んでます。
もち、太助捜索隊のバンです。
「これまた・・・嫌な道路ですね」
出雲が呟く。
「全然明かりが入ってこないぞ」
翔子も言う。
実際、昼4時だというのに7時半くらいの暗さなのだ。
「めちゃイケしりとり侍の野武士が出てきそうですね」
愛原も不安げ。
しかし、野村・good−cool・たかしと電脳戦機シャリオンは陽気だった。
理由は簡単。
「そ〜〜〜〜ぅいうことかぁ〜〜〜〜〜」
「だからですぅねぇぇ〜〜〜あのときわぁたしは・・・・」
酒がはいっていたからだ。
シャオリンはいいとして、なぜ野村・good−cool・たかしが酒を飲んでいるのか?
専門家に話を聞こう。
バカ田大学教授、河相りゅーじ氏 (39)
Q:なぜ、野村・good-cool・たかしが酒を飲んでいるのか?A:若者達の時間の概念とわれわれの時間の概念は微妙なズレがあるんです。
われわれの概念を若者に当てはめようとすると、大抵の若者はします。
彼らの概念も考えてみるのが一番じゃないでしょうか。以上。
ここまでやった↓子の下のFONT COLOR="#000000" SIZE="+3"ってのを全消し!付き合わせながらな「あの時俺は生まれて初めて・・・本気で泣いたよ・・・・・」
「私もです〜・・・ジャイアントロボが敵の自爆の被害を最小限にするために、大介君の命令を守らずにそのまま海へと敵を抱えていった時・・・・あの時が一番・・・」
二人は泣き出してしまった。
泣き上戸?
それにしてもシャオのセリフをわかる人はいるのだろうか。
車は、平坦な道に出たが、あいかわらず不気味さは尋常じゃない。
「皆さん、太助捜索隊メンバーのあだ名決めません?」
愛原が一部暗い場の空気を盛り上げるため、こんなことを提案した。
「そうだな、なんかそうしたほうが面白いかもな」
翔子さんも、愛原の意図に気付き賛成する。
「じゃぁ・・私はダンディーなんてどうです?」
「「「「似あわね〜〜」」」」
出雲も乗ってきた。盛り上げるために自分で変なあだ名をつける。
さすが大人だ。場の空気が明るくなってくる。
「じゃあたしはジーパンな。今ちょうどジーパンはいてるし」
「オレ、カースケ!!」
「じゃぁわたしはグズ六!!!!!」
どんどん盛り上がっ・・・・・・
ガコンッッ!!!!
「うわっ!!!!」
バンが突然止まった。
「どーしたんだ!?おにーさん!」
「わかりません、何かにぶつかったんでしょうか・・・・?」
出雲はバンからおりると、バンの前に行った。
「止まっちまったのかぁ?わかった、この車は日本製だろう」
「それは40年近く昔の話ですよ」
昔のアメリカのコメディアンがやってたな。
酒は何故か既に抜けている二人。
出雲がかえってくる。
「ダメです」
「なんだったんだ?」
「結界です」
「は?」
「ここから先は、ある程度の戦闘力を持った人は入れないようになっています」
????
「どういうことです?」
「つまり、ここから先へ行けるのは一定の戦闘力を持っていない人のみです」
戦闘力を持っていない人・・・。
つまり。
「なんてことだぁぁ!!!俺は入れないのかぁぁぁぁーーーー!!!」
「「「「野村・good-cool・たかしは余裕では入れるね」」」」
「ぐはぁぁ!!!!」
酷い。
まぁたかしの場合、原作でも小説でもネットでも立場や力は弱い部類に入る。
彼が、物語やシャオと太助の恋愛に貢献した事は無かったしね。
「入れるのは誰だろ?」
名前:山野辺翔子
格闘20/射撃50/命中55/回避500/反応500/技量125
性格:貞操は守る
系列:加藤系
精神:加速・集中・幸運
名前:愛原花織
格闘15/射撃28/命中31/回避30/反応120/技量122
性格:布団で微笑
系列:山本系
精神:必中・愛・熱血
宮内出雲
格闘155/射撃149/命中169/回避162/反応182/技量750
性格:破綻(酷ぇ)
系列:雛形系<br> 精神:必中・熱血・気合・ひらめき・てかげん
野村・good−cool・たかし
格闘18/射撃90/命中77/回避19/反応111/技量53
性格:ドッコイダ―<bR> 系列:有野系
精神:自爆・幸運
電脳戦機シャリオン
格闘393/射撃407/命中870/回避195/反応192/技量899
性格:皇帝気質
系列:岡村系
精神:ド根性・必中・熱血・魂・努力・偵察
出雲が口を開いた。
「この表から察するに・・・・」
「ていうかなんだよ上の表は」
翔子がつっこむ。しかし上の表。格差ありすぎ。
ありえない強さだよ、約二名。
「わかりやすいように数値で表しました♪」
「表さずともわかると思うぞ・・・」
シャオリンの偵察による精神でやったらしい。
ちなみに上の表。所々工夫されているのでよく見て欲しい。
「私とシャオさんは確実にダメですね」
当り前だのクラッカー。
しかし・・・・。
「あれ? シャオ入れてるよ!?」
そう、結界があるという範囲内にシャオは余裕で入場してるのだ。
「どういうことです!?」
「これは・・・キリュウが張った結界です」
シャオが答えた。
「キリュウの結界ぐらい私にとっては造作もないですよ。いずぴー」
「く・・・・・」
結界内に入れないのは出雲だけだ。
「しかし、どーしてキリュウの結界が張られてあるんだ?」
翔子が言う。
「やはり、キリュウさんは太助君と何か関係があるみたいですね」
出雲は何とかして(エンジェル)入ろうと、御札やらなんやらふところから出しまくっている。
五分後。
出雲はなんとか結界の中に入ることに成功。
ただ結界は道のちょっと広いところにドームみたくはられていたものだったので、結界を突破する必要は別になかった。
そんなこんなで鬼霧山へと着いた太助捜索隊の一行。
時刻はもう6時。
出雲のバンはかなりの霊的な力がこめられていたので、キリュウの結界にはじかれてしまったので。
さすがにバンで道に上るには、道が狭すぎたので途中で乗り捨てたのである。
なので、途中から歩きとなったのだ。
2時間も山道を登っていたので足腰は(シャオ以外)ゆらゆら帝国。
「疲れた〜〜〜」
野村・good-cool・たかしはやっと着いた安堵感からか道にうずくまった。
「なぁ、おにーさん。今日はここまでにしない? 暗くなってくるし、それに疲れたし・・・」>
翔子もぐったりとしながら、何故か汗をまったくかいていない出雲に言った。
「そうですね・・・今日はここまでにしますか・・・・」
と、その時。
「ん?どうしました? シャオ先輩」
愛原がシャオの顔を覗き込む。
シャオの表情が違う。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・いる」
「はい?」
「この村にキリュウが居る」
「「「ええ!!!」」」
「どうしてわかるんだ!?」
「コレクターの勘」
「「「は?」」」
シャオは走り出した。
「こっちです!!!」
―――――あの甘い夏を・・・・もう一度・・・・・・・。
ん〜どもッ! ドラゴンハング・紅アゲです。
という訳で夏も終わってきたのに2作目。壊月天です。
多分、すべて終えるのにあと3作はあると思います。年内に終わらせられるかが怖い。
今回は勢いが全然なかったですね。反省です。次回、頑張らなければ!
と、いうわけで次回はついにキリュウ登場!
そして、行方不明の太助も登場!次回。何かがわかる!!!
そして、聖子はどうやってボケさせよう!?
ハルカの勝手コメント
はいっ! 頂いてから大分時間がたってしまいましたが、なんとか二話目をお届けしました(オイ)
その節はどうもすみませんでした>紅アゲさん
さて、肝心の内容のほうですが今回も怒濤のごとき勢いで迫ってくる内容です。
ネタにつぐネタ、ノリにつぐノリの連続で一気に読み終わってしまいました。
個人的にたかしの活躍度が高いのにはニヤリ(笑
それでは次回も楽しみにしております。紅アゲさん、ありがとうございました♪
追伸:もちろん乎一郎君も忘れてはいません By脇役好き